あれ、嫌いなんですよね

何故かというと、あのワード自体が破綻しているし
そのくせ使う側は人を馬鹿にして「義務教育の敗北wwww」とか言っちゃってるから目も当てられない
ただでさえ誤解の多い単語なのにこのワードでさらに誤解を助長しているのが最悪ですね

まず、割と多くの人が勘違いしてるんですが
義務教育というのは「小・中学生を卒業するまで教育を受けなければいけない義務」のことではありません
国民の三大義務の「勤労」「納税」「教育」のうちの一つ、「教育の義務」は、文字通り「教育を受けさせる義務」なのであり、親の義務です
子供が持っているのは教育を受ける権利です

何が違うのかというと、あくまで親が子供に教育を受けさせなければいけないが、子供のほうは権利なので、例えば子供が学校に行きたくないと言ったならば親は子供を無理やり学校に行かせる必要は全くありません
逆に子供が行きたい(教育を受けたい)と言っているのに受けさせないと親に罰金が科されますし、ひどい場合は虐待にあたるかもしれません

義務教育の敗北
という言葉はあたかも義務教育課程のようなものが存在し、その間の義務を果たせなかった、教育させることができなかったようなニュアンスを含んでいますが
日本において本来教育は受けたいものに対してその権利が侵害されてはいけないとしているだけであり、俺は教育なんて受けたくないんだという確固たる意志があれば別にそれはそいつの選択として取ることは可能です
あくまでただの権利なのですから
(※ただ、現実的には年端も行かない少年少女が面倒だから勉強したくないといった所で、彼らには基礎教育を受けなかったことでどんな不利益を被るかを判断する能力がないため、保護者である親はうるせえ行ってこいと言うしかない
現状子供が言って許されているケースはいじめや病気が原因の不登校くらいだろうか)

ようするに「義務教育の敗北wwww」とか言ってる奴らはその実、彼らも義務教育が何なのかをよくわかっていないという、実に目くそ鼻くそを笑う状態

教育の義務はあくまで親が学校に行きたい子供に対して行かせてやらなければならない義務なので、それ以上でもそれ以下でもない
敗北も糞もないのだ

彼らの言わんとすることはわかるが
強いて言うならば「学校教育制度の敗北」とかそんな感じだろう
義務教育の敗北などという意味不明のワードに違和感を覚えていない時点で同類なのである

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索